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2013年6月20日 (木)

横浜トリエンナーレ課外授業後の飲み会でのこと。その2黄金町編

さて、藤原ちからさんのブログを受けて書き進めています。↓その2。

http://bricolaq.hatenablog.com/entry/2013/06/20/021741

ブログの中に地元の方の不満というのがある。

私も飲み会に混ざって一生懸命語っていると、後ろからちゃちゃが入った。

「なんだよ。どっかできいた声かと思ったらたけもっちゃんか。」

と、近所のしげさん。

横には近所のかごちゃん。

2人とも若かりし頃は美男美女でモテモテだったらしい。

そんな2人が見たことないくらぐでんぐでんに酔っぱらっていた。

しげさんは、非常におもしろキャラで、そして誰とでも分け隔てなく付き合えるとても優しい人だ。

そこでしげさんは、急にNPO批判を始める。

「昨日な、NPOから町内に来たからがんがん言ってやったんだよ。わけわかんないアーティスト連れて来やがって、こっちはわからねえし、$%&%$$#%”!!!」

(と言っていたけど、私はしげさんはそんなことを強く言えるたちではないのを知っているのでうん、うんときいていた。)

「おまえらも、アーティストか?#$&$&%!%&%’&%???」とかなんとか言ってたが、
そこで飲んでいた全員に一杯ずつ御馳走してくれた。
(後ほど払ったのはおごってやる!と言ったしげちゃんじゃなくてなぜか横にいたかごちゃん)

昨日もまちの人に呼ばれてしげちゃんと飲んだが、あまりにも酔っぱらっていて、その日私に会ったことすら覚えていなかった。

批判には理由がある。

NPOと町内のちょっとしたボタンの掛け違いがあった。

最近町内の組織が代替えになって、連絡係が変わっていたのだが、それがどういうわけかNPOに伝っておらず、いつもの連絡係に伝えて、OKだと思って進めていたことがあったのだ。

こういうことは今後話し合って解消していけば良い話だ。

わけわかんないアーティストと彼らが怒っているのは、昨年黄金町バザールに参加していたミャンマーからのアーティストが滞在中に怪我をしてしまった件についてだ。

海外に行く際の保険制度の整っていない発展途上国から日本に訪れたアーティストをまちとしてもフォローしてあげよう。と、寄付金を集めることになった。

その寄付金の呼びかけの際に、何か、伝わり方が良くなかったようだ。
それが連絡係との件と問題が交錯していてちょっと変な感じになっている。
町内にあいさつも来ていないアーティストになぜ金を払わなければならないんだ。という道理である。

しげさんは、アーティストはなんだ!と言いながらも、初めてあった人たちでも私の仲間だと思ったから、「おまえらもアーティストか」と、酒をごちそうしてくれた。

だから、「わけわかんないアーティスト」と、「アーティストのたけもっちゃん」という両方を認識しているが、酔っぱらって怒ってると「わけわかんないアート」となるのだろう。

でも、昨日の飲み会で、

「でも、おれたち山野さんは大好きだ。今まで一緒にやってきたしな。冗談が通じるしな。」
(評価基準ギャグ?)

「たけもっちゃん、今度いろいろ教えてくれよな。」

といってその後酔っぱらってひやむぎばらまいたお詫びに行こうぜ。と、大量のひやむぎをもって酒房ぴーで締めた。

まちをつくっていくのはそんなに簡単なことではないし、文句は出る。

初めて来た人は、しげさんの批判を「地元の不満」と一言で言ってしまえばそれでもいいかもしれないが、しげさんは私がアーティストだということを知っていて悪態ついたわけであって、その言える関係性を作るのって結構時間はかかっているし、何もなくきれいにことが進んでいるわけはないのだから、こうやって不満やなんやかんや言い合って、やっているわけで、でも皆まちをよくしたい。という気持ちは、同じだ。

文章の仕事をしている人、それなりに文章で影響力を与えられる人が、ぱっと見でこんなこと書いてしまうのかね。

と、ちょっと残念。

だけど、まあ、あの瞬間見たらそうとられてもしょうがないし、それでまちとアートの愛称がどうのとか言われてもね。

そういう風に持って行きたい人はやまほどいて、そういうのを大好物にしている人もいるから、せめて、きちんとした仕事をしている人にはきちんとした文章を書いてほしい。


全く関係ないけど、今回のartscapeの村田真さんの小沢剛展レビューかなり良かった。


http://artscape.jp/report/review/10088475_1735.html


関係なくはないけど、村田さんは私とZAIMからアトリエをシェアしているけど、市に対して還元とか町に対して還元とか、ほとんど考えていない。
というより、アーティストがそこを使っているだけで十分役に立っているという考えだ。
海外ではこういうケースが多く、特にアーティストにミッションはかせられていない。

でも、いるときならいつでもアトリエは公開していて、それはZAIMから変わらない。

レビューも、その作品だけを見てしっかり書く。
まちとの関係が云々とかはない。
関係性を語るとすれば、その場所でその作品がきちんと耐えうるものになっているかどうかとかかな。
山野さんも本来の目的や興味はそちらで、結果的にはまちづくりに携わっている。

もと美学校校長今泉省彦先生が赤瀬川源平さんに言った言葉、

「芸術芸術言ってないで、犯罪者と一緒に裁かれてこい。」

という言葉につきると、山野さんとも話す。

まちの人の批判を真摯に受けつつ、対話も重ねながら、自分の仕事の仕上がりを高めていくしかない。

横浜トリエンナーレ課外授業後の飲み会で会ったときのしげさんは、

「たけもっちゃんは、アーティストってのを出さないから好きだよ。」と、皆さんの前で言い放ったけど、そっちはきいててもらえてなかったのかな。

御馳走もしてもらったのにね。

でも、ホント、この町の人たちは懐ふかいよ。

感謝!!


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