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2012年1月28日 (土)

横浜や黄金町に関わるようになってからの正直な悩み

わたしの育った青森県八戸市というところは、いまでこそ、「アートのまち」になりつつあるのですが、
わたしがいたころは、見れるものというのは非常に限られていました。

上京したてのころは情報量の差に大変驚きましたし、現役のアーティストに会うなんてことも夢のようでした。

ましてや、横浜のアトリエ誘致の制度など、ありがたくて仕方がないといったところです。

ただ、ZAIMの頃からもったいないなあ。と思ってしまうのは、市からの援助が当たり前になってしまう人というのが出て来てしまうことです。

わたしはなぜか、昔から調整役だの、「長」のつくものになってしまうことがあり、決して自分がやりたいわけでもないのに、引き受けてそれなりにこなしてしまう。という癖があります。

今までで一番つらかったのは、大学の学生寮の寮長。

ほぼ二年間を棒にふりましたが、この辛さを思い出すと、何事も頑張れる気がします。

めんどうなことを引き受けているのに、なぜか、文句をつけられるというのが「長」の性。

本当に嫌で引き受けたのに「モテたいから寮長になったんでしょ。」と、ののしられたことがありました。

それと似たようなことが横浜でも続いていて、ZAIMでの調整役を引き受けたのに、アトリエに村田さん山野さんがいないことを確認して、「市から金もらってるだろ」だのなんだのと、酔っぱらって2時間以上も文句をつけられるということが数回続いて、作業どころではなかったときがあります。

わたしは本当であれば、自分の作品だけに集中したい。

しかし、調整役というのも、実は自分にとってはそんなに面倒でない部分もあるので、自分ができることで助けになることであれば引き受けてもよいというくらいでやってきました。

ZAIMには様々な人がぐちゃぐちゃにいましたから、それぞれが何をやりたいのか、どうしたら各々のやりたいことが最大限に魅力的にみえるのか、そう考えていました。

9001の運営業務もそうですし、自分のやってきたことに近いことができそうだったので喜んで引き受けました。

特に行政の仕事が多いのは、わたしが、行政の会話とアーティスト側の言語を翻訳仲介することができるからだと思います。

負い目を感じるわけではないですが、やはり税金を使っているという意識は忘れてはならないと思うので、だからこそ、若手アーティストの頑張っている方に仕事をつくるようなことをしたり、何かつながることがあれば情報を流したりしていますし、材料を地元の個人商店などで購入するようにしています。

9001のときは、黄金町のアーティストに仕事を紹介したり、財団の他施設のイベントを黄金町につないだり、しました。

しかし、黄金町の一員になってみると、

「なんで竹本だけ人件費をもらっているんだ」
「なんで竹本だけ仕事をもらっているんだ」

などと、言われるようになりました。

自分もアーティストとして大成しているわけではないけれど、自分のところにきた機会や情報は提供していたと思いますし、みなさんの仕事のしやすいように、事務的なことなど全部やっていました。

私が、もらった仕事というのは実はほとんどないです。自分で仕事を作っているのです。

私は私の作品をもっと作りたい。
でも、それだけではまだまだ食べていけないし、生きることを考えなければならないし、今、横浜で何をやるべきか、9001、ZAIMのあとどんな方向性を考えればよいか。と考えたときに、ちりめんやや長者町アートプラネットというのでてきたわけです。

引き受けた時点で私の収入はぐっと下がり、生活ができなくなることは承知のうえで引き受けました。
ちりめんやは依頼があった時点で、人件費が多少なり出ないと厳しい。という話でそのような形を作っていただいてやることができています。
長者町アートプラネットに関しては、自分で稼いで人件費にするという流れです。

ただ、お金をもらうことというのは、それ相応のことをしなければならないので、
「なぜ人件費をもらえるの?」と言う方は、わたしの後ろについてどんな仕事をしていて、それを全部肩代わりしたらどうでしょう。

わたしの仕事、代わりにやってくれるのならありがたい話です。

先日もちりめんやに作品を委託している方に、「竹本さんは忙しくていいね。」と嫌味っぽく言われました。
この方の商品、空中の森マルシェや光のぷろむなあど、寒い野外で、一番見えるところで、一生懸命声を出して売りました。
なぜなんだろう。

わたしの家は裕福ではないので、美大には行けなかったので、美大を出させてもらっているというだけで恵まれて見えますし、わたしに作品預ければ私が売ってくるし、銀座のような値段を払わなくても十分展覧会のできる環境、制作できる環境があって、まだ何かいうか。
アーティストなんてやめちまえ。

・・・と言いたい。

こうなると、横浜に来る以前の方が、もっと高い意識でやっているアーティストとの交流があって、お互いを高められる状態にいたな。と思ってしまいます。

でも、そんな変なアーティストばっかりではないです。

外で苦労されて横浜にたどりついた方は、本当にありがたい。と言ってすごくよい動きをしてくださっています。

ただ、なんか変なのがあまりにも多い。


もっとシンプルに仕事をさせてくれ。と言いたい。


だから初音町のおばちゃんたちと一緒につるんでいるというのもあります。

そちらが気楽で楽しいから。

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